定規の日記

色んな思った事を書くだけ

元引きこもりの俺の経歴(3)

part3

 

引きこもり支援センターの方は女性で、名前は田川さん。

最初は訳もわからず区役所に連れてこられたので何が始まるのかとドキドキしていたが、田川さんは俺にただ好きな食べ物は?とか、趣味は?等のありきたりな質問をぶつけて来た。

人と喋るのは嫌だったが、その人とはなんとなくだけど喋っていいような気がして質問に色々答えてしまい、この日から田川さんと週一でお喋りをするという事になった。

最初は対面して話すだけだと緊張するのでブロックスというボードゲームを交えながら会話をしていた。田川さんは俺に対して否定的な事は一度も言わず、ひたすら肯定する事を言ってくれた。

段々気を許すようになって行ってそれから2年の月日が流れたある日、何処か施設に通ってみないかと誘われる。

多分、仕事に向けて対人関係を鍛える為に施設に通ってみないか?という誘いなんだなと思った。俺は10代で死のうと思っていたのだが、田川さんに出会ってこの人なら信じても良いかもと思い、その誘いに乗ってみる事にする。

色々回ってみて、ある施設に通う事になった。場所は言えないが、障がいを持った人たちが通う施設だ。

統合失調症などの精神障害、知的障害や身体障害を持っている人達と会うのは今まで経験がなかったし、人が沢山いる所に通うのも久しぶりだったので最初は戸惑っていたが、田川さんなど沢山の人た達のサポートのお陰でなんとか通えるようになった。

この施設の人達と出会った事でさらに大きく人生が良い意味で変わって行った。

 

続く。